新型コロナウイルス感染症の自宅療養者が急増しています。
自宅療養者の多くは軽症ですが、悪化して酸素療法が必要になるケースがあります。
症状が中等症になると、病床に空きがあれば入院ですが、病院をたらい回しにされる場合があり、自宅や酸素ステーションで酸素を吸う必要があります。
ただ、この酸素濃縮器が不足しつつあり、この報道を受けて登山・スポーツ用の「酸素缶」も品薄状態となりました。
酸素缶は新型コロナウイルスによる肺炎に効果があるのか?
新型コロナウイルスで酸素吸入が必要になったとき、医療的に酸素缶を使用する意味はあまりありません。
酸素缶は、運動直後の酸素飽和度が下がっている状態では効率的に酸素を回復することができ、アスリートも利用しています。
しかし、コロナのように肺に病気があって酸素が必要な場合は、肺炎がよくなるまで酸素飽和度が低い状態のままなので、常に酸素を吸入しなければなりません。
酸素缶で酸素飽和度を維持するためには、良くなるまでずっと酸素缶を吸い続けなければならないため現実的ではないのです。
1分間に必要な濃縮酸素流量は約2~3リットル。
酸素缶の平均的な酸素量は5リットル程度で、1回2秒の使用でも、4~5分で枯渇してしまいます。
そのため、自宅療養での酸素缶は、ほとんどの場合が無意味で実用できでないといえます。
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酸素缶はあくまでアウトドア・スポーツ
前述の通りコロナ療養では無意味です。
酸素缶は登山やジョギングといったスポーツ時、仕事・勉強の疲労回復に効果があります。
気分転換にもなるのでおすすめです。
酸素缶の使用方法
- キャップ、マスクを外し、噴出ボタンのノズルをマスクの穴に丁寧に差し込んでください。
- マスクに鼻と口を当て、噴出ボタンを押し、酸素を吸入してください。
- 噴出ボタンから指を放すと酸素は止まります。
- 吸入した後しっかりマスクをかぶせて保管してください。
最後に
コロナ禍で安心感を得るために酸素缶を購入する方が増えていますが、本当にお金をかける必要があるかどうか、しっかり検討して購入してください。
ドラックストアでは品薄状態のようなので、通販でも同時に探してもいいと思います。